「健康的で楽しい毎日を送るためのライフプラン」
才谷屋太郎
まずは基本的事項から確認して見ましょう。
【団塊世代】
3年前の2007年から「団塊世代」(1947~1949年生)の大量退職が始まると、新聞やTVなどマスコミで大きく取り上げられました。しかし実はこの時、特に大きな混乱は起きませんでした。
団塊の世代は全人口の約5%、約640万人を占めるので、この世代が人生の節目を迎える度に注目されてきました。
2007年問題が取りざたされたとき、ある新聞記事のアンケート(対象者900人)で「団塊の世代の大量退職が、日本社会や経済に影響を与えるか」と聞いたところ「与える」という答えが、「大いに」「多少は」を合わせて90%にもなりました。
そして多くの企業が、団塊世代=引退世代としてターゲットにし様々な商品・サービスを企画しました。
当時、団塊世代の退職に伴い、3年間で45兆円ともされる退職金による消費押し上げ効果が期待され、特に銀行や信託銀行、証券会社などは団塊世代の退職金目当てに、投資信託から資産運用まで多様な商品を揃え、はたまた旅行会社なども夫婦で行く豪華旅行の企画商品を揃えるなど、団塊世代の取り込みに必死になりました。
さて、その見込は当たったのでしょうか?
それはみなさんが既にご存知のはず。実はセカンドライフというキーワード、人生設計というキーワードを考えるとき、この「団塊世代」の取りまく過去、現在、未来の環境について検証する必要があるのです。後でじっくり検証してみましょう。
【セカンドライフ】
子どもが生まれて独立するまでの生活を“第一の人生”、それ以後を“第二の人生”と捉える考え方の総称です。
ファーストライフにセカンドライフですね。
ある意識調査によると、“セカンドライフが始まるはのいつから?”という問いに対して、「勤めを一切辞めた時」が49.8%で最も多く、次に「年金を受給するようになった時」が25%、「退職金をもらった時」が17.4%(※注1)となっています。
大卒又は高校を卒業後、約40年以上も働き続けて来たわけですから、退職してからの生活について、ゆっくり考える機会が少なかったのではないでしょうか。
会社勤めから解放されて、どのような生活を過ごして行くのかは、これからゆっくりと考えればいいと言われる人もいますが、漠然とした不安や心配はつきものです。
ゆとりある豊かなセカンドライフを実現させるためには退職後の計画=リタイアメントプランを早期に考えることも大切なことです。
【リタイアメントプラン】
昔と違って現在の雇用状況下では、会社規定の退職年齢まで働けるかどうか不安を拭えません。また自営業者などでは退職金といったようなまとまったお金を準備できるだろうか、これもまた不安で溜まりません。
リタイアした後すぐにまとまったお金を工面できそうにない場合に備えて、毎年いくら位の金額をリタイアメント(=退職)までに準備しておけばよいか、事業承継を考えるといつリタイアしてセカンドライフをスタートするのがよいのか、など…今から考えておかなければならない大切なことだと言えます。
定年退職してから急にどうしようと考えるのではなく、今から考え、準備しておくことで、将来やってくるマネーについての課題やリスクを整理することにより、早めの対策を打つことができるのです。
そしてそれは今後の生活を“前向きなスタイル”に変えて行ける原動力になります。
まさにリタイアメントプランとは、
安心してゆとりあるセカンドライフを実現させるための経済的な視点から出発した将来設計であり、リタイアメント後にどのくらいのお金が必要で、その準備をどのようにするのかを考えることです。
今日の経済状況を見ても、何事も計算通りには行かないものですが、充実したセカンドライフのためには、「このぐらいのお金が必要だろう」という目安的なものの設定が重要になります。
【セカンドライフの時間の流れ】
普段の生活では、1時間、2時間と数時間単位で考えることが多いでしょうが、セカンドライフを時間で考えると以外な発見があります。
1年365日は8,760時間ですが、その中身が現役時代とセカンドライフとでは、いったいどう違うのでしょうか。
時間を大きく分類すると、就業時間、自由時間、基礎時間に分けることができます。
●基礎時間
基礎時間は睡眠、食事、休憩、家族団欒、健康管理、入浴等を指し、1日10時間程として年間3,650時間(42%)になります。
●就業時間
現役時の就業時間は通勤時間、職場関係の交際時間等を入れて1日11時間、1ヶ月22日として年間2,904時間(33%)程度になります。
●自由時間
現役時は休日も含めて年間2,206時間(25%)程度が自由時間ではないでしょうか。
セカンドライフでは、現役時代の「自由時間」に「就業時間」が加わって、実質的な「自由時間」が5,110時間(58%)程度になるので、現役時代の約2.3倍にもなります。
さて、あなたはこのいわゆる「自由時間」をどのように過ごされますか?
(つづく)
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セカンドライフと人生設計 |


