「中高年のセックスを考えるフォーラム」
有田 治
よりよい性生活を送るためにも、まずは性生活のいろいろな問題点について考えてみよう。
◆性生活に対する不満
「男性5.4% 女性32%」
中高年夫婦の「性生活満足度」を調べたところ、40歳から64歳で男女差が大きかった。この年代では性生活に不満を持っている割合が、男性は5.4%しかいないのに比べて女性の方は32%もの人が「不満」だと答えた。
この男女のズレはどこから来ているのか。その原因の一端が次の数字から見えてくる。
◆性行為に要する時間
「10分以内が41%」
50歳以上の夫婦では性行為が10分以内に終了するケースが41%にものぼった。
男性は射精さえできれば一応の目標が達成されるが、10分というあまりにも短い時間では、女性が性的な満足を得るのは難しいだろう。愛情たっぷりの会話や前戯もなしに、射精だけを目的とした、男性の身勝手なセックス観が見えてくる。
男性の身勝手傾向は次の数字からも見えてくる。
◆夫が妻に望むこと
・「もっと満足させてほしい」
・「性交回数をもっと増やしてほしい」
・「性交に変化をつけてほしい」
◆妻が夫に望むこと
・「日常的に愛情を示してほしい」
・「性交以外の愛撫をしてほしい」
・「性交回数を減らしてほしい」
中高年の性に関する社会的な理解をもっと深める必要があるのはもちろんのことだが、われわれ中高年者自身が、「自分たちの性」をいま一度振り返って見る必要があるのではないか。
特に男性諸氏よ、歳と共にますます自分本位になってはいないか、自己検証してみようではないか!
(つづく)
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