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トップ  >  中年バイカー急増中!
【バイクライフ、26年ぶりの復帰】

目を閉じると今でもその姿をしっかりと確かめることが出来る、当時ちょっと珍しかった真っ赤なヤマハRZ250。

バイトで貯めたお金でイシイのチャンバーにスリックタイヤ、バックステップにセパハンと、正統派の改造を施した愛しい愛車は2度の大事故を経ても復活を果たし、大切な青春の思い出となっています。

それから26年前、妻や子ども達の反対を押し切り、50歳を期にこの度、再度バイクを購入しました。

今度はライダーではなく、バイカーです。


さて、映画「団塊ボーイズ」を見られた方もいることでしょう。
中高年にかなりウケたという記事を記憶しております。

この映画は中年オヤジの青春回帰ロードを綴ったコメディタッチのエンターテイメント。
仕事も順調で妻と息子に囲まれ、ごくフツーの人生を送っていた主人公。
しかし、何故か日々の生活にどこか息苦しさを感じていました。

(う~む、まさに私のことのようだ)

若い頃は無鉄砲でワイルドな日々を送っていたのに…。
そんな主人公を含むオヤジ仲間四人が、ひょんなことから太平洋目指してのバイクの旅に出かけるのだが…。

かつては無鉄砲なアウトロー。しかし今や守るものを抱えた週末ライダーたち。
そんな中年男たちが心の鬱積を爆発させ、バイクで旅に出るコメディ&ロードムービー、気分はすっかり『イージー・ライダー』。
とにかく行く先々ではじけまくる姿がなんとも爽快です。

主演のジョン・トラボルタ、ティム・アレン、マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシー。出演者達も一度は尖った役で注目されていた俳優たちです。

『サタデー・ナイト・フィーバー』でブームを巻き起こしたトラボルタが、「夢を諦めきれない」中年男を演じるところは共感を得ました。

この映画ではバイクが青春時代を取り戻す重要な“アイテム”になっていますが、日本でも10年ほど前からバイクに乗り始めるミドルエイジがじわじわと増えているそうです。

ライダー・バイカーの平均年齢は、年々上昇気味で、91年に33.6歳だったものが、97年には40.2歳となっています。 2005年の調査では平均年齢が42.7歳になり、40歳以上のユーザーが6割を占めています。
逆に10代はというと、一桁台の8%になってしまいました。


【バイクに戻る中高年】

若い頃はバイクに乗っていたが、就職や結婚などでバイクと疎遠になってしまった人が多いのではないでしょうか。

中高年になり、少し余裕ができたところで若い頃には手が出せなかった大型免許に挑戦したり、気に入ったバイクを購入する中高年ライダーを「リターンライダー」と呼んでいるそうです。

各地の警察では「リターンライダー」のために二輪車講習会を開催していて、実はこの度、私も参加することになりました。

月日を経て今またシートに跨ると、こみ上げてくる嬉しさと同時に運転に不安を抱く人たちがこの技能講習に参加しています。

私を含む10数名の中高年ライダーは毎回楽しそうに、それでいて真剣に運転技術を磨いています。

そこでバイク友達もたくさん出来ました。昔の写真を見せ合ったりして、バイク自慢に花が咲く毎日です。

22年ぶりにバイクに乗るという45歳の会社員のお話しを紹介します。

「バイクに乗るのは22年ぶりなんで、この初級コースで忘れかけていた感触を確かめているんですよ。」

-あなたはなぜまたバイクに?

「う~ん、なんだろうな。懐かしさかなぁ。若い頃一人で伊豆まで 4日間のツーリングをしたことがあるんだけど、強烈な印象として今も残っているんですよ。もう一度バイクでひとり旅をしてみたいですねぇ。一緒にいかがですか。」

-機会があれば是非ご一緒しましょう。

「それに、もう子供も大きくなりましたし、老け込むには早すぎます。」

私と同年代の方からもお話しを聞いてみました。

-バイクのどういうところが好きですか?

「バイクは不合理なところがいいですね。雨が降ればずぶ濡れに、冬は寒くて夏はメチャメチャ暑い。そういうところがいいんですよ。冷たい雨に打たれながら国道を突っ走るなんて、そんな機会、普通ならあまりありませんからね。ライダーは誰よりも先に季節を感じるんですよ。常に風を感じながら走るから。」

「自然と一体となって走ると仕事の疲れや人間関係の鬱陶(うっとう)しさから解放されますね。」

(同感)

「バイクで旅に出ると、何か…そう、人生の何かが見えてきそうなんですよ。ちょっとキザかも知れませんが、青春の忘れ物が見つかりそうな気がするんですね。」

みなさんのライダー・バイカーに復帰する動機に私の思いが重なる…。

中高年のバイク人気を支えているのは「リターンライダー」だけではありません。
若い頃、憧れだったバイク生活に、様々な理由で諦めざるを得なかった人たちが、今になってやっと誰にも気兼なくチャレンジすることができる!

ダンプの運転手をしているという46歳の男性バイカーは、

「若い頃は原付にちょこっと乗ったことがあるだけ。大型免許は教習所では取得できなかった時代でしたからね。まっ、免許を取っても大型バイクを買う余裕なんかなかったけど。クルマはね、ベンツだってレクサスだってお金だけあれば買って乗りこなせるじゃないですか。でも大型バイクは違うね。お金だけじゃなく、ある程度の体力とそして“チャレンジ心”が必要!今やらなきゃ後悔しそうで…」

子どものように目を輝かせながら、ハーレーにまたがり勢い練習コースに走り出す…。

講習仲間には女性もいました。

高校生と中学生の子供がいる41歳の主婦の方。
学生時代からバイクに憧れていたものの、免許を取ったのはなんと37歳になってからというから驚き!

「私から“妻”と“母”を取ったら何が残るんだろう?って考えたら寂しくなっちゃって。夫に依存したり、子どもにべったりくっついて生きるだけじゃだめ。自立のきっかけとしてバイクに挑戦してみたの。」

-免許を取って一番良かったと思うことは?

「自分のテリトリーを確保できたことでしょうか。子どもには子どもの領域があるし、夫にはまた夫の領域があるじゃないですか。主婦である自分にはそれがなかったの。バイクに乗るようになって何よりも行動範囲が広がって、人付き合いも増えました。夫や子どもたちと対等に接することができるようになった感じ。ある意味、夫や子どもたちに頼られることも多くなりましたね。」

人の心を揺り動かしてくれる“宝物”にめぐり逢えた人は幸せです。

バイクという“宝物”が若い頃の自由奔放さを思い出させてくれるのか、社会の歯車として年を重ねていくだけの人生を拒否し、より積極的に生きていくことを後押ししてくれるのか、それは定かではありません。

私にとってバイクは、一緒に“風を感じることの出来る友人”と言ったところでしょうか。

このごろ、週末が本当に楽しみでなりません。

(バイク小僧)
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